公的介護保険ってどうなの?

みなさん、こんにちは!

マネーフォーキャストです。

最近お客様から・・・

お客様 『介護保険料って気がついたら結構支払額が増えてる気がするのですが・・・』

私  『給与明細ちゃんと見られてますね、毎年少しずつ上がってます。』

お客様 『どういう時に使えるかとか誰も教えてくれないんですけど・・・』

私  『そうですよね、イメージわかないですよね・・・』

こんなやり取りがちょくちょくあります。

今回は以前お伝えした社会保険の中の介護保険についてお伝えしていきます。

 

介護保険料は高い??

高齢化が進む日本において、介護保険制度は重要な社会的支援の一環として位置づけられています。

一方で、介護保険料の高さについては多くの人々が疑問や不満の声が聞こえてきます。

ここでは、介護保険料が高いことの背景とそのメリット・デメリットについて詳しくまとめてみようと思います。

 

介護保険料の背景と高さについて

 

【高齢化社会の影響】

日本は高齢化が進行しており、高齢者の増加に伴い介護ニーズも増大しています。

介護保険料はこのニーズを支えるための資金を確保するために必要です。

介護される人が多ければそれだけ費用がかかりますので当然保険料は高くなります。

 

【医療技術の進化】

現代の医療技術は高度化しており、高齢者の健康状態を維持するための費用が増加しています。

医療技術の進化により、平均寿命が延びました。

また、病気による死亡も以前と比較すると減っています。

このことに伴い介護保険料も必要な資金を捻出する手段として上がってきています。

 

介護保険料のメリット

 

安心感と社会的支援

介護保険料を支払うことで、高齢者や障害者が介護が必要な時に安心して1割負担でサービスを受けることができます。

社会全体で支えあう仕組みを提供し、家族や本人が経済的な負担を軽減できる点が大きなメリットとなります。

 

多様なサービス提供

介護保険制度は、在宅介護や施設介護、リハビリテーションなど多岐にわたるサービスを提供しています。

高齢者や障害者のニーズに合わせて選択できるため、自身や家族の状況に合わせたケアが受けられます。

また、あまり知られていませんが、2014年以降【一般介護予防事業】は介護認定が不要で利用可能です。

具体的には健康な方でも【認知症予防教室】【体操教室】など自治体によって異なりますが、無料で利用できます。

費用がかかる場合でも施設使用料程度で割安に利用することができ、介護予防にもなります。

 

介護保険料のデメリット

 

負担の重さ

介護保険料は一定の割合で収入から天引きされるため、所得によっては負担が重く感じられることがあります。

特に所得の少ない高齢者や固定収入のある人々にとって、家計への負担が大きなデメリットとなることがあります。

 

サービスの不足

介護保険制度は多くのサービスを提供していますが、需要と供給のバランスが取れていない地域も存在します。

介護職員の不足や施設の満床などが原因となり、希望するサービスを受けにくいケースがあります。

 

制度の複雑さ

介護保険制度は複雑なルールや手続きが存在し、理解しにくい側面もあります。

特に高齢者や初めて利用する人々にとって、制度を理解することが難しい場合があります。

 

結局、介護保険って

介護保険料の高さは、高齢化社会や医療技術の進化、サービス向上の努力などの要因によるものです。

一方で、介護保険制度は安心感や社会的支援、多様なケアサービスなど、多くのメリットがあることも事実です。

しかし、上記でお伝えした、負担の重さやサービスの不足、制度の複雑さなどがデメリットとして存在します。

介護保険料の支払いに関する情報を正しく理解し、自身や家族のニーズに合ったケアプランを検討することが大切です。

公的介護保険制度を知らず、民間の介護保険を過剰に契約している方もいらっしゃいます。

公的介護制度をしっかりと理解することで無駄な民間保険を削減し、不安を取り除くことができます。

あなた一人で解決できない場合は、専門家の意見を聞きながら考えていくことも一つの選択肢です。

それではまた、次回。