NISAの使い方を考えよう!
みなさん、こんにちは!
マネーフォーキャストです。
今さらですが、投資ってなんのためにするんだろう?
と最近考える機会がありました。
と言うのも、最近いろいろな情報があり、ご相談頂く方も様々です。
YOUTUBEやインターネットの記事、雑誌、テレビなど・・・
以前と比較すると格段に個人が取得できる情報が増えています。
お客様 『投資を始めたいのですが、手数料が安いものが良いと聞いたので教えてください。』
私 『なんのために投資されたいのでしょうか?』
お客様 『手数料が安いものが儲かるとネットで見ました!』
私 『資産を増やしたいと言うことでしょうか?』
お客様 『そうです!お金を増やしたいです。あとNISAが税金がかからないと聞いたのでお願いします。』
このようなやり取りは特に最近増えた気がします。
手数料ってなぜ必要なの?
そもそも金融商品を販売する際に手数料が必要なのはなぜでしょうか?
何かを利用する時にお金を支払いますよね?
例えば、コーヒーを飲む時、食事をする時、服を買う時、場所を借りる時・・・
仕入れたものに利益を乗せて販売をして利益を出してお金を頂きます。
例えば50円で仕入れて100円で売ると50円分利益が出ます。
その利益の積み上げでお店を運営することができます。
利益が0円・・・100円で仕入れたものを100円で売るお店はないですよね。
金融商品についても同じで、それが手数料という形になって開示されています。
株や投資信託などで必要な手数料の種類は変わります。
ご自身で考えて株を組み合わせてポートフォリオ【分散して投資する】を作る。
このようなことが出来れば株を購入する手数料だけ支払えば良いです。
しかし、プロに任せて安心して運用を任せるということになると費用が必要となります。
今回は投資信託について見ていきたいと思います。
販売手数料
証券会社や銀行など、販売業者が商品説明・情報提供、事務手続き等に係る費用として必要となります。
商品の中には”ノーロードファンド”と言って手数料がかからない投資信託もあります。
信託報酬
投資信託を運営するために投資信託の運用会社に支払う手数料となります。
投資信託の管理や運用するために必要となります。
投資信託を保有する限り毎年必要になる手数料となります。
信託財産留保額
投資信託によっては不要なものもあります。
売却時に必要となる費用が信託財産留保額です。
保有している投資信託を現金化する際に事務手数料が必要となり、それを投資家が負担するというイメージです。
このような感じで各種手数料が必要となります。
イメージとしては【購入サービス】【管理サービス】【現金化サービス】に対する手数料になります。
手数料が安いと儲かるの?
最初の会話の中の『手数料が安いと良い・・・』
これは正しくもあり、間違ってもいます。
理由は簡単です。手数料が安い商品が必ずしも利益を上げているとは限らないからです。
例えばで比較してみます。
【ケース1】
①年間利益が5%の商品で手数料不要の商品
②年間利益が5%の商品で手数料が1%の商品
この2つを比較した場合、①は5%の利益、②は手数料を引いた4%の利益となります。
この場合手数料の安い①が②より利益が取れます。
続いて・・・
【ケース2】
①年間利益が5%の商品で手数料不要の商品
②年間利益が13%の商品で手数料が2%の商品
この2つを比較した場合、①は5%の利益、②は手数料を引いた11%の利益となります。
この場合手数料の安い①よりも手数料の高い②の方がより多くの利益を取れます。
必ずしも手数料が安い方が利益が多く取れるというわけではありません。
手数料をどうしても払いたくなければ、手数料不要の商品が正解かも知れませんが・・・
そのため、比較をして頂く場合は・・・
①運用の実績が良いもので今後も期待できそう。
②手数料から選択するのではなく、運用実績が良いものを選ぶ。
③同じ運用利益が狙えそうなら手数料が安いものを選ぶ
このように選んで頂くのが良いと思います。
NISAの制度は良いものですが・・・
NISAの制度自体は利益が非課税になるという大変良い制度です。
しかし、非課税の部分だけを目的にしてしまい適当に運用商品を選ぶ方がいらっしゃいます。
全ての商品が必ず利益が上がるものなら、その考えで良いと思います。
ただ、”運用”は元本保証ではありませんし、結局何かあれば自己責任ということになります。
投資をする目的が再度なんのためなのか?を考えて頂くことが大切です。
①運用をする目的は利益を出すこと
②利益を出すために良い商品を選ぶ
③同じ利益を狙えるなら手数料は安い方が良い
④利益が出た時に税金がかかるのでNISAの口座で選んだ商品があるか探してみる
日々いろいろなことがあり、生活でも仕事でも気がつくと目的を見失ってしまうことがあります。
目的を見失ったら、【初心に帰る】ということをしてみるのも良いかも知れませんね。
それではまた次回。