生前整理について考えてみる

みなさん、こんにちは!

マネーフォーキャストです。

日々、相続関連のご相談を頂くのですが、主にお金に関するものが多いです。

(ファイナンシャルプランナーなので当たり前と言えばそうだのですが・・・汗)

今回は最近よく話題になる【空き家問題】についてお伝えしていきたいと思います。

 

生前整理と問題点

終活を考える上で、生前整理はとても大切なことです。

どんなものを残すのか?どんなものを処分するのか?

誰に渡すのか?子どもたちは受け取ったとして管理が可能なのか?など・・・

考えることが無数にあります。

主に大切な問題点と対策についてお伝えしていきます。

 

■生前整理を意識する

 

生前整理は自分の死と向き合う必要があります。

そのことから、多くの人にとって抵抗感があり後回しになっていきます。

また、生前整理についての正しい知識や意識が低いことも問題の一つです。

重要であることはみなさんわかってはいるのですが、まだいいかと後回しにしがちです。

例えば、少し大きめな地震が起こって数日は防災対策に対して考えますが、時間が経過すれば忘れてしまう。

何か起こった時にはとても困ることとわかっているのですが、防災に対する意識は薄れていきます。

同じように何かきっかけがあった場合は考えますが、時間が経過すれば生前整理についても忘れてしまいます。

意識をしていて、できる時に一気に行動してベースを作るということが重要になります。

 

■情報変化への対応

 

生前整理を行った時点では有効な情報や遺言が、将来の状況変化に対応できないことがあります。

ご家庭の経済状況や家族構成の変化、自身の気持ちの変化によって、整理内容を見直しが必要となる場合があります。

定期的に生前整理の情報や遺言書を見直し、変化に適応していく必要があります。

また、相続に関する法律が変わったり、日々変化していく状況によって内容を修正していくこともとても重要です。

 

■遺産分割への解決

 

資産の分け方に関してご家族や相続人の意見が不一致が合わないという可能性があります。

遺言が家族に受け入れられない場合、残された家族間で遺産分割に関する紛争が発生することがあります。

生前整理に関する希望や方針を家族会議によって共有し、どのように整理と処分をしていくか?

どのように家族で分けていくのか?を事前に話し合うことで意見の不一致を極力小さくすることが重要です。

 

■遺言書の有効性

 

遺言書の作成は法的な権利を満たす必要があります。

遺言書に不備がある場合、遺言書が無効とされ、正しく意思が伝わらない場合があります。

決められた書式・方式をしっかり守って作成することが重要です。

間違えのないようにするためにも専門家からのアドバイスを受けながら作成することで将来のトラブルを回避できます。

 

よく耳にする空き家問題って?

空き家問題は、相続後に引き継いだ建物や住宅が利用されずに放置される現象です。

そもそもどんな事が問題となるのでしょうか?

■景観の悪化

 

空き家が増加すると、草などの手入れができない、ゴミが捨てられる等で周辺の景観が悪化します。

これは地域の生活環境への悪影響を与え地域全体の魅力を低下させてしまうことがあります。

対策としては空き家をリノベーションし、再利用する取り組みを推進します。

これにより、建物の価値を高め、地域の景観を改善できます。

 

■防犯上のリスク

 

空き家は上の防犯リスクを増加させます。

空き家は不法侵入や犯罪の隠れ家として悪用されることがあり、地域の治安が悪化することがあります。

対策としては、空き家の所有者が定期的な点検と管理を行うことで建物の状態を把握できます。

遠方に住んでいて管理が難しい場合は管理会社を利用するなどの方法を検討することが大切です。

 

■費用の負担

 

空き家を維持している者は、維持費用を負担しなければなりません。

これには建物の保守や税金などが含まれており、経済的な負担が強くされます。

様々な想いがあると思いますが、生前にどのように処分や売却などを検討しておく事も対策の一つです。

生前整理と空き家問題は、現在社会的な課題であり、適切な対策が求められています。

生前整理をすることで個人や家族の将来に対する負担を軽減することができます。

また、空き家問題の解決には地域社会全体で取り組む必要があります。

 

結局、生前整理で必要なことって?

今回は生前整理についての主なポイントについてお伝えしました。

時代の変化とともに法律が変わったり、最近ではデジタル資産についても問題が出たりしています。

この部分についてはまた別の機会でお話ができればと思います。

結局、生前整理をする際は”自分のものは自分でまとめておく”ことが大切です。

しかし、それと同時に家族に対してどうしていきたいのか?

という話し合いの場を設け、自分の意思を伝えていくことが将来納得のいく相続に繋がっていきます。

後回しにしてしまう問題ですが、自分自身で全て整理することはとても難しいです。

間に専門家を入れることにより、必要な情報が取得できたり、家族会議の場を作ったり等のメリットがあります。

大切なご家族同士が争うことはとても悲しいことです。

いろいろなものを活用することで将来ご家族が争わない状態を作るということが良い生前整理となるのではないでしょうか。

それではまた、次回。