会社のお金を賢く増やす!金融投資の基本と選択肢

みなさん、こんにちは!

マネーフォーキャストです。

企業経営をしていると、手元に余剰資金が生まれることがあります。

「このお金、ただ銀行に眠らせておくのはもったいないけど、リスクは取りたくない…」

そんなお悩みをお持ちの経営者の方も多いのではないでしょうか?

今回は、中小企業が取り入れやすい金融投資の選択肢をわかりやすく整理し、それぞれのメリット・注意点をまとめました。

会社の未来のために、お金の働かせ方を見直してみませんか?


■中小企業が活用できる金融投資の種類と特徴

投資手段 特徴・メリット リスク・注意点 向いている企業
定期預金・

社債

元本保証あり

資金の保全性が高い

金利が低くインフレに弱い 安全重視・短期運用向け
公社債投資信託 分散投資可能で比較的安定 金利変動・元本割れリスクあり リスクを抑えて運用したい企業

株式投資

配当・値上がり益が狙える 市場変動リスクが大きい 成長志向・余剰資金に余裕がある企業

ETF

(投資信託)

分散効果が高く、手数料も低い 市場リスクあり 長期運用・分散投資を重視する企業
不動産投資 賃料収入や節税効果が期待できる 初期投資が大きく流動性が低い 資産活用や事業展開も視野に入れる企業
生命保険活用 退職金・相続・資産形成対策に有効 中途解約に注意、長期運用が前提 経営者の退職金準備・資産移転に

企業型DC

確定拠出年金

節税+従業員福利厚生に活用できる 商品選定が必要、導入には制度理解が必要 人材定着や福利厚生強化を図る企業

FX・金など

大きなリターンの可能性も ハイリスク・高い知識が必要 高度な投資判断ができる場合のみ

■投資判断をする際の3つの視点

1. 運用の「目的」を明確に

  • 短期資金の運用 → 定期預金や社債

  • 長期資金での収益性重視 → 株式・ETF・不動産

  • 経営者の退職金や相続対策 → 生命保険

 

2. 「資金の性格」と「流動性」

  • 運転資金や急な出費に備えるお金は、元本保証の高いものを優先

  • 長期で使わない資金は、多少リスクを取っても増やす選択肢を

 

3. リスク許容度を見極める

  • 会社全体の資金繰りに無理のない範囲で

  • 経営者個人の資産と分けて判断することが大切です。

 


■導入前に確認しておきたい実務ポイント

  • 税務処理に注意:投資による利益や損失は法人税に影響します。顧問税理士との連携は必須です。

  • 投資方針の明文化:社内で合意を得たうえで、経営会議などで意思決定しておくと安心です。

  • 資金繰りとの整合性:万一の資金ショートを防ぐためにも、投資金額は冷静に設定しましょう。

 


企業も「お金に働いてもらう」時代へ

日本ではまだ「会社の投資」は一部の大企業だけの話と考えられがちです。

しかし、実は中小企業にこそ「資産の守りと育て」が重要になってきています。

余剰資金をしっかりと活かし、企業の体力を高めていく。

その一歩として、まずは少額からでも金融投資を取り入れてみてはいかがでしょうか?

それでは、また次回。