パーキンソンの法則について知ろう!

みなさん、こんにちは!

マネーフォーキャストです。

日々お金のご相談を頂く中で、、、

お客様 『使っているつもりは全然ないんですけど、お金が貯まらないんですよね。』

私  『何にどのくらい使っているかとか、記録を付けたりしてます?』

お客様 『ざっくりはしていますけど、結局残らない・・・おかしいですよね。』

私  『それは◯◯さんが悪いわけではないです。実はみんなそうなんです。』

こんなやり取りをすることがあります。

これだけ見ると私が相談を放棄しているように見えますが、、、(汗)

実はこの内容はある法則として提唱されています。

今回はこの内容についてお伝えしていきたいと思います。

パーキンソンの法則ってどんなもの?

今お伝えした内容がパーキンソンの法則の1つになります。

1950年代にイギリスの歴史学者・政治学者のシリル・ノースコート・パーキンソン氏によって提唱されました。

 

【第1法則】仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

【第2法則】支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

 

この2つの法則がパーキンソンの法則になります。

これだけでは少しわかりづらいですよね。

内容について例を見ながらお伝えしていきます。

 

第1法則

 

時間に関することをお伝えしているのが第1法則になります。

例えば、仕事で完成までの納期が1週間ある仕事の依頼を受けたとします。

そうすると人間の性質上、『納期まで1週間あるなぁ。』とのんびり仕事をします。

実際には1日もあれば完成する仕事であっても時間いっぱいまで使って仕事をしてしまいます。

『まだ時間があるから大丈夫。』『取り掛かればすぐに完成するから。』など、、、

その結果、納期ギリギリで完成、直前でミスが見つかり、信頼を無くすなんてことも出てきます。

私もこの法則を初めて聞いた時にハッとした経験があります。

 

第2法則

続いてお金に関することをお伝えしているのが第2法則になります。

これはまさに冒頭でお伝えして”貯金ができない”ということに関係します。

お金があったら、あっただけ使ってしまうというものです。

例えば、今まで20万円の収入で生活していました。

給料日前には収入分を使い切ってしまいます。

もっと給料が上がったら良いのになぁと頑張ったら数年後、25万の収入に上がりました。

今まで20万で生活していたので給料の上がった5万円は貯金できるはずです。

しかし、給料日前には同じように収入分を使い切ってしまい貯金ができません。

また、さらに数年後、30万円の収入に上がりました。

今度こそ貯金もして将来に備えよう!と意気込みますが、、、

やはり同じように使い切ってしまいます。

高所得者の方ほど、貯蓄が少ないということがありますが、まさにこの法則が当てはまります。

また、お金については一度生活水準が上がってしまうと収入が下がった時にかなりの苦しさを感じます。

よく、スポーツ選手などの高所得者が現役引退後に借金まみれになったとか自己破産したという話があります。

高所得者なのになぜだろうと思ってしまいますが、この法則で考えると”なるほど”と納得がいきます。

 

どうすれば対策できる?

 

パーキンソンの法則を理解し、自分はこのような性質を持っているということを自覚することが対策の第一歩です。

■第1法則については仕事の納期ではなく

【自分の納期を設定する】

【取組む仕事を細分化する】

【項目ごとにいつまでに何をするか?】を明確化する

上記内容を決めておくことで、対策をすることができます。

■第2法則については収入の額で生活するのではなく

【生活費の予算を決めておく】

【何にいくら使ったか把握する】

【給与が入ったら強制的に貯金か運用】

『お金が余ったら貯金しよう』というのは法則から言っても無理なことです。

冒頭の方にもお伝えしましたが、収入が入ったらすぐ【強制的に貯金する】という事が大切です。

主に給料日に定期預金に強制的にお金が移動するように仕組化するなどの仕組みを利用することで対策できます。

貯蓄体質になったら運用へ・・・というような感じで家計管理をしていくと家計改善していくことができます。

ただ、自分で取り組むのも大変という方がほとんどですので、専門家を利用しながら貯蓄体質に改善。

という選択肢もあります。

この法則を理解しながら、あなたに合った最適な方法で対策をしていって頂ければと思います。

それではまた、次回。