相続対策は必要?不要?
みなさん、こんにちは!
マネーフォーキャストです。
今回はご相談の中で、話題になる『うちはお金がないから相続対策なんていらない』
についてお伝えしていきたいと思います。
財産がないから対策なんて不要!
お客様 『うちはお金がないから相続対策なんてしなくていいですよね?』
私 『【相続税対策】と【相続対策】が違うというのは聞かれたことありますか?』
お客様 『??一緒じゃないんですか??』
こんな会話をすることがあります。
【相続対策】と聞くとお金がたくさんあるご家庭が考えること、というイメージの方が多いかもしれません。
お金がたくさんある家庭の場合は【相続税対策】、全部の家庭に当てはまるのは【相続対策】となります。
実は相続対策はお金を持っている人だけが対象のわけではないのです。
実際には相続対策はお金が少ない家庭にも重要なものです。
相続の争いが起こり、実際に裁判所に持ち込まれたトラブルで令和4年度の司法統計年報のデータ内訳では、
■資産総額別割合■
【1,000万円以下】 約34%
【5,000万円以下】 約43%
【1億円以下】 約11%
【5億円以下】 約 7%
【5億円を超える】 約 1%
【算定不能・不詳】 約 4%
実に7割以上が5,000万円以下の資産の家庭となります。
ほとんどが相続税がかからない家庭でトラブルが起きていることになります。
※相続人の数によっても相続税が必要・不要が異なります。
上記データからも財産がないから対策が必要ないということはないのです。
それではどのようなことに注意をしたら良いのでしょうか?
揉め事はそれぞれいろいろ
現金・土地・建物、その他・・・いろいろありますが、結局遺産の分け方で揉めてしまうケースが多いです。
相続対策は遺産を残す人の意図を尊重し、遺族の負担を軽減することを目的としています。
つまり、事前にどのくらいの財産があり、どのように家族が分けるかを示すことにより負担を少なくできます。
例えば・・・
【遺言書の作成】
遺言を作成することで、自分の遺産を希望通りに家族に配分できます。
事前に遺産の分け方を決めることで、相続人の間でのトラブルを防止し、円滑な相続手続きを行えます。
【不要資産の処分】
複数の相続人がいる場合、分割が難しい例えば不動産などの財産を処分する。
処分して、現金化することで分け方のトラブルを避けることができます。
【生命保険の活用】
生命保険を活用した相続対策は、相続税対策や遺族の生活保障に役立ちます。
保険の受取人を家族それぞれに指定することで、予期せぬ出来事に備えられお金を渡す人を事前に指定できます。
【相続税対策】
相続税がかかりそうな場合は、税金を軽減するための対策が必要となります。
非課税枠内で贈与を活用したり、贈与税を支払いながら遺産を分配することで、相続税の負担を軽減できます。
このような対策を事前にすることで将来の家族間のトラブルを回避することができます。
相続対策は個別の状況に応じて異なります。
ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することで、最適な対策を立てることができます。
相続対策は早めに始めることが重要です。
実際に認知症になってしまい、相続対策ができなくなってしまった。
という事例も数えればきりがありません。
自分や家族の将来を見据え、十分な対策を講じることで、円滑な相続手続きができ、家族の安定を実現することが大切です。
それではまた、次回。